不動産担保ローンのこんな書籍
本来の人事担当の仕事ではないかもしれないのに、なぜそこまでするのかという質問に対して、0田氏はしばらく考え、きっぱりとこう答えた。
研修は現場で先輩から学ぶ0JT「やっぱり辞めてほしくないじゃないですか」自分が採用した人間が辞めてしまうのは忍びない。
責任も感じるのだという。
「情」である。
自分かやらないとしようがない。
放っておけない。
そんな気持ちにさせ、首を突っ込ませる風土がF倉化成にはあるのだ。
かつての日本企業には、情を媒介とした社員同士の連携が当たり前にあった。
おせっかいともいえる、情ゆえの関わりが随所に見られた。
効率を追い求めるのではなく、情や和を重んじる。
バブル経済崩壊を機に大きく変容したのではないか。
いや、それ以前から変化し始めていたのだろう。
短期の業績を上げるために目に見える実績.数字で社員を評価するようになった。
思いやりや情などの目には見えないものは、評価の対象にはならないのである。
F倉化成では、0田氏が人事担当の職務を超え、潤滑油のような役割を自ら進んで行っても、とくに上司からとがめられることはない。
会社を良くしようという思いでやっているのなら、問題ないのである。
情の風土はこんなエピソードにも現れている。
出された提案は絶対に否定しないという方針「創造に最大の価値を置くというのが、当社のモットーです。
チャレンジすることを奨励している会社は多いと思いますが、当社は、絶対にマイナス評価をしません。
ミスをしても給料が下がることはありません。
もちろんミスをせず成功することが一番ですが、ミスをしても、チャレンジした結果なら、プラス評価をします。
チャレンジをしたということに対して評価をするのです。
社員研修でも、役員が新入社員に向かってこう言います。
君たちがミスしても会社は潰れない。
その方法.提案がダメだったということがわかっただけでも、良かったじゃないか」(管理部長.吉永氏)確かにチャレンジを奨励する会社は多い。
徹底できているかといえば決してそうではない。
単なるスローガンだけだった、実際はミスをしたらマイナス評価をくだす会社もあるだろう。
F倉化成の場合、徹底され、社員に浸透しているというのだ。
だから臆することなく、若手は積極的に仕事に取り組むようになり、その結果、大きなやりがいを感じることができるということなのかもしれない。
チャレンジを奨励するというのは、不安を解消するための常套手段ともいえるが、そのほかにも提案活動という、気がついたことを会社に提案する制度があるという。
内容に制限はなく、日常の業務を改善するような提案もあれば、営業の仕方や新しい生産方式まで実に様々だとか。
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